G1のGはゴツゴツのG!
この記事は8.8横浜石井智宏vs鷹木信悟戦のみの感想になっています。
伝説の文体にふさわしい試合
30分1本勝負
「G1 CLIMAX 29」Bブロック公式戦
無差別級としてG1にエントリーしている鷹木信悟としてはNEVER無差別級のベルトを持っている石井智宏は自分の力をアピールするのに絶好の相手。また石井に勝てばG1後にタイトル挑戦の可能性も出てきます。G1リーグ戦敗退が決まっていてもインパクトを残したいところ。
一方の石井としてはまだ優勝決定戦進出の望みはあるので負けられない。石井がG1優勝というのも見てみたい。どー考えてもゴツゴツした試合になります。
ジュニアの体重(100kg以下)の鷹木にとって自分より大きい相手との試合ばかりでしたが、初めて自分より身長の低い石井との対戦。
ショルダータックル、セントーンでペースを作ります。使う技が似ていて同じタイプの二人、体型も似ています。
石井にとっては師匠である天龍さんのムーブを使う鷹木は面白くないはず。
サッカーボールキックを後頭部へ入れる石井。さらに喉へのチョップ、こういうエグい打撃を入れていきます。ちょっと危ないなーたまらず動きの止まる鷹木。でもエグいハードヒットが新日本プロレスの真髄。今日は8.8、場所は文体。
ラリアットされたらラリアット、バックドロップにはバックドロップ。やられたらやり返すを繰り返して削り合う二人。特に鷹木は攻撃が単発ではない、首なら首を狙って何発か技を重ねている 。これによって、いつも同じ技を使って同じ試合に見えない。
引き出しの多さも素晴らしいですね。
鷹木は石井のスラディングラリアットを捕まえてMade in JAPAN!からのパンピングボンバー!首へ大ダメージでしたがカウント2。石井はしびれるのか手を気にするそぶり。
石井はローリング式、カウンター、スライディングラリアットと3連発!カウント2で返す鷹木。お互いにタフすぎる!ここで試合時間20分!
お互いにラリアットされてもカウント1で返す!ちょっと待って、おかしいって1回転してるのに!
壮絶なラリアットの打ち合いは鷹木のパンピングボンバーが打ち勝った!最後はラスト・オブ・ドラゴンで3カウント!
無差別級の鷹木に文句なし!
「G1にずっと出たかった、だから消化試合なんてない」マイクで鷹木の口から出たのは素直な気持ちでした。
正直なところ以前はラリアットをパンピングボンバーとか何を言っとんねんと思っていたのですが、こんな試合を見せられたら引き込まれてしまいます。
こうなるともっと活躍が見たいし、ベルトを巻く試合を姿も見たい。
石井智宏相手にこれだけの試合をして、無差別級としての実力を満天下に証明したと言っていいですね。
自分の足で帰った石井
あれだけの試合をしてフラフラになりながらも肩を借りずに自分の足で帰った石井。意地を張りっぱなし。これが石井の魅力ですよね、あんまり危ないと心配ですが。
石井の試合っていつも同じ展開といえばそうなんですが、あんなに面白いのはなぜなんですかね?またの機会に考えようと思います。