後楽園ホール3連戦の中日、どの試合も見逃せないですがこの日のBブロックは全試合見ないといけません。この記事はセミファイナル内籐哲也vs後藤洋央紀戦の感想になっています。
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内籐の後藤殺し
第8試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 29」Bブロック公式戦
開幕2連敗してしまった内藤哲也、G1に優勝しIWGPを目指すにはもう負けられません。
後藤洋央紀はジェイ・ホワイトに勝って修行の成果を見せたものの、ジュース・ロビンソンに普通に負け自分で勢いを殺してしまいました。
散々試合前にこき降ろされ、試合前も挑発された後藤は
Tシャツでのチョーク攻撃!珍しい。荒々しく試合が始まりました。さらに珍しく内籐のコーナーミサイルをキックで迎撃した後藤。スピードが上がったことでこういう動きができるようになったんですね。それはいいけどプロレスはキックボクシングではない。
内籐もラフにやり返す、エプロンでの後藤のキックをキャッチしてかなりエグい膝殺し、一気にペースを掴むと
きっちり左足へ変形足四の字。内藤は当然のようにこういうことできるし、僕が見たいのは怖い内藤だったりします。
内藤が膝を攻めることで後藤の動きが止まってしまい、内藤ペースは崩れません。
後藤はコリエンド式のディスティーノをキャッチすると前に落とす牛殺し!ちょっと落差が足りないか?正調牛殺しも決めて一気に攻めに転じます。
裏GTRから追撃のミドルキックと攻め、牛殺し式のGTRと狙ったんでしょうか?内藤が猫のような動きでDDTに切り返します。すかさずコリエンド式デスティーノ!
さらに正調のデスティーノを決めて3カウント。G1初勝利を掴みました。
内籐の巻き返しはこれから!
思い出せばエプロンでの膝殺しから内藤ペースだったわけですが
かなり危ない決まり方をしています。後藤も予想外だったのかも。そこからの試合運びはさすがの一言で解説の金沢さんに「内藤強し、インサイドワークは完璧」と言わしめるほどでした。
やっと1勝した内籐ですがこの先全勝しそうな気もする勝ち方でしたね。今年のG1はキラー内籐が徐々に顔し、決勝で爆発するかもしれません。そんな内籐が見たくもあります。二冠を目指す内籐の制御不能ぶりだったり覚悟を見たいですね。
後藤はどうする?
さて後藤はこのまま負け続けるとジェイに勝って燃え尽きたと言われても仕方ない状況になってきました。
牛殺しって良い技で後藤の荒々しさと威力が伴っています、なんせ牛を殺せるんだから。ただ出し方が今ひとつ。
思うにロープワークで走ってきた相手のカウンターで出したらどうですかね?ちょうどオカダ・カズチカのフラップ・ジャックのような形ですね。柴田の言うチェンジオブペースとはそういうことではないでしょうか?
さらにカウンターの牛殺し式GTRから正調GTRでどんな劣勢でも跳ね返し、勝ちを量産できそうな気もしますね。