新日本プロレスを考えるブログ

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石井とEVILの意地っ張り選手権を考える

5.4どんたく最終日はいい試合ばかりでそれぞれ振り返っています。

「意地っ張り選手権」とはライガーさんの言葉ですが、今回はスペシャルシングルマッチ石井智宏vsEVIL戦を考えていきたいと思います。

 一試合一試合が勝負

EVILがインタビューで語っていたように 

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石井智宏との試合はビッグマッチへ向けての前哨戦ではなく、一試合が勝負。それはノンタイトルマッチであるからもあり、お互いの意地もあるでしょう。そして石井も同じ考えだったと思います。

前哨戦では一進一退でむかえたどんたくでした。前哨戦で作り上げた石井とEVILの世界観に期待は十分、もちろん試合内容も最高でした。

僕としてはメインよりもよかったんじゃなないかと思っています。EVILがいいところを見せれば石井が意地で返すそんな試合でした。

 

キーワードは「サソリ固め」

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※出典:新日本プロレス公式サイト

「サソリ固め」といえば長州力さんの得意技で、最近ファンになった方には馴染みが薄いかもしれません。そういえばサソリ固めを使う選手は少なくなりました。

同形で「シャープシューター」と呼ばれる技がありますね、ヤングバックスのマット・ジャクソンがよく使っていました。

ですが石井とEVILにとっては決して「シャープシューター」ではなく「サソリ固め」もしくは「SCORPION DEATHLOCK」。それは長州力は石井智宏の師匠だからです。

EVILはそんなこと百も承知の上で、挑発ではなく自分の技として「SCORPION DEATHLOCK」を使いました。

石井としては師匠の技で負けるわけにはいかない、EVILは自分の技の説得力を高めたい。お互いの意地と意地の間に気持ちが入り込みものすごい試合になりました。

 

見え隠れする平成のプロレス

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※出典:新日本プロレス公式サイト

時代は令和になり物事が少しづつ変わっていく中でプロレスも変化していっています。ハードな打撃、カウント1で返す、雪崩式ブレーンバスターやラリアットの応酬、こんなやりとりに僕は平成の四天王や三銃士のプロレスを重ね合わせていました

さらに昔の技を使うだけでなく現在のプロレスもうまくミックスする、過去から現在の自分へ続くストーリーをリング上で表現できるプロレスラーって本当にすごいですね。

サソリ固めの応酬でEVILは失速したように見えました。

最後は石井のリキラリアットばりのラリアットから垂直落下式ブレーンバスターで決着。

  

無骨な男たちをどう扱うのか?

 これだけすごい試合でもタイトルマッチではありません

試合内容はIWGP戦でもおかしくなかった。激しい前哨戦や平成を感じるプロレス、なんならメインイベントより面白かった。

石井智宏は名勝負を連発していてもIWGPは未戴冠ですし、こんなにいい試合ができるEVILもいいポジションにいるとは言えません。

決して華やかではない二人のようなレスラーを新日本はどう扱うつもりなんでしょうか?僕としては今の扱いには不満があります。

オカダ・カズチカはとんでもなく強いし華もある。ですが武骨な男達にもスポットライトが当たらないとプロレスのいいところが伝わらないじゃないですか。

 

解説を黙らせる試合

試合がすごすぎて解説陣がついつい黙ってしまうシーンがありました。

「言葉はいらないからこの試合を見てくれ!」

これも解説のライガーさんの言葉です。また今の選手のレベルはすごいともおっしゃっていて、本当にそのとおりだと思います。

オカダや棚橋をきっかけにプロレスに興味を持ってもらうのはいい。そして石井やEVILのような男たちがいることも知って欲しいなと思います。

もしもですが、石井vsEVIL戦が夜のスポーツニュースで放送されるようなことがあれば心打たれる方は多いと思います。なかなかそんなことはないですがあんな試合が受け入れられるようになったら、この窮屈な社会もかわるんじゃないかなーと想像したりしています。

 

引き寄せられたNEVER

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※出典:新日本プロレス公式サイト

試合後の石井のインタビューにタイチが現れました。

 石井に「挑戦させてやる」というスタンスを崩さずNEVER戦が組まれそうです。

NEVERといえば初代王者の田中将斗から真壁刀義や石井智宏の無骨な男達のベルトというイメージです。石井とEVIL戦の熱さにNEVERのベルトは引き寄せられたのか?それともタイチの策略なのか?それは試合で分かるでしょう。

いつタイチvs石井戦が行われるか決まっていませんが、おそらく両国かドミニオンでしょうね。心に響くような試合を期待しています。

 

今回は負けたEVILですが、試合内容は最高でしたしSCORPION DEATHLOCKという新たな決め技も得て、確実にステップアップしました。

 

ちょっと話が戻るようですが、勝った石井はNEVERで負けたEVILはSANADAとまたタッグか?と言われています。

なぜ石井がIWGPではないのか?

 またEVILとSANADAはタッグ戦線に戻るのか?

新日本は現状維持で無骨な男達の扱いは変わらないのか?

ちょっと気になるところですが、今後の展開を見守っていきたいと思います。