新日本プロレスを考えるブログ

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ライガーと鈴木みのるの物語~闘いとは何かを考える~

みどころ満載のどんたくシリーズ、今回は獣神サンダーライガーと鈴木みのるの物語から闘いとは何かを考えていきたいと思います。

 ライガーさんが引退を発表してから、あの会見でライガーさんのさっぱりした語り口もありお疲れ様ムードが広がっていましたね。

実は僕もそうで、カーテンコールのような引退ロードを想像していました。

 

そこへ待ったをかけたのが鈴木みのる

4.20名古屋でのタッグマッチの後のコメントで、先に退場した鈴木は会場に流れる「怒りの獣神」を聞きニヤリと笑いながら

鈴木「(※不敵な笑みを浮かべながら)オイ、ライガーよ。獣神サンダー・ライガー。テメエ、あの日のこと忘れたんじゃないのか? 2002年11月30日。そう、パンクラスで俺とやった日だ。あの時、お前は言った。『2年ぐらい、時間よこせ』と。オイ、なにテメエ、思い出浸かって、思い出満載で、辞めてこうとしてんだ。オイ、おれはいつでもOK。何のルールだって構わない。テメエ、俺と闘え。オイ、獣神サンダー・ライガーに告ぐ。鈴木みのると闘え。辞めるかどうかは、そのあと決めろ」

出典:新日本プロレス公式サイト

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出典:新日本プロレスワールド

さらに同じ日のライガーさんのコメントは

ライガー「(※鈴木と入れ替わるようにコメントスペースに現れて)鈴木、どこ行った、あのガキは? オイ、どこにいる! 試合なのか、ケンカなのか? ケンカなのか? 試合じゃないのか? ケンカなのか? ケンカ売るなら買うぞ、このガキ! あんなのケンカだろが! リングにいない人間が! 場外でガチャガチャ、なにやってんだ! あ? ボケが。ふざけんじゃないって! ケンカなら、ケンカだよ。受けて立つわ。試合だろうが! 与えられた役割、自分の頭の中でだいたい考えるだろうが。それで勝利に導くために試合するんだろうが! 勝手にケンカするんだったら、いくらでも買うって。ふざけんなよ、お前、クソ野郎! 書いとけ! 『いつでもケンカ買うぞ』って。ボケが……」

 

怒りの獣神

ここまで激高するライガーさんを久しぶりにみてワクワクしています。僕が初めて覚えたプロレスラーはライガーさんで、あの頃のライガーさんはいつも怒っていた。そして怖かった。

怒りを燃やしてリングで悪者を蹴散らすライガーさんがとにかくカッコよかった。

 

僕はしばらくそんなライガーさんを忘れてしまっていました。後輩の活躍に笑顔が見られたり、解説でのコメントを聞いていて「ライガーさんも丸くなったなー」とか勝手に思ってしまっていました。今のライガーさんを見て恥ずかしい思いです

思い出させてくれた鈴木みのる

やっぱり鈴木みのるってすごいレスラーです。引退するライガーさんの怖い部分を引き出した。そして自分のけじめもきっちりつける。

ライガーさんお疲れ様という周囲の空気を自分の行動と言葉で変えて見せた。これは鈴木みのるにしかできないことですね。

 

ところで鈴木みのるは飯塚高史の引退にも関わりました、自身もかなりのキャリアを積んできて今どんな心境なんでしょうか?本音を語ることはないですが、聞いてみたいですね。

 

 ライガーと鈴木みのるの関係

なぜ鈴木みのるはライガーさんに突っかかるのか?なぜ怒らせるようなことをして自分に目を向けさせるのか?

それは先輩後輩である二人のストーリーを振り返れば分かります。 端的に分かるのがこの四コマ漫画ですね。

 ※アカツキさんの味のプロレスシリーズは非常に面白い4コマ漫画で僕も持っています。面白いネタからプロレスの深い所までありおすすめです。

パンクラスでの対戦

鈴木みのるは新日本プロレスへ入団しますが、総合格闘技の団体へ移籍します。さらっと書きますがこのUWFという団体はいろいろな人物がごちゃごちゃに絡み合っているので、ここでは触れません。

そして2002年パンクラスに所属していた鈴木は思うように結果がでず、引退を考えていました。そこへ対戦を申し出たのが先輩である獣神サンダーライガーで、パンクラスのリングへ乗り込んでパンクラスのルールで試合をし、鈴木が勝ちます。

このライガーの行動に感銘を受けた鈴木は引退を思いとどまり、プロレスラーとして各団体で大暴れして今にいたります。

パンクラスで負けたライガーさんは2年間鍛えてまた勝負すると言っていましたが、この対戦はまだ実現していません。 

 あの時の約束

鈴木みのるがオープンフィンガーグローブを持ってきたりするのはこういったライガーさんとの関係があるからです。

これは引退するライガーさんへの鈴木なりのエール

 引退までに自分と対戦させるための動き

だけなのでしょうか?

二人が伝えたいことは人間ドラマが織りなすプロレスの素晴らしさだけではないと思います。

 

闘いとは何か?

 ライガーさんと鈴木みのるが見せようとしている「闘い」とは何でしょうか?

ただの暴力では決してありません。

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出典:新日本プロレスワールド

 ライガー「オイ、鈴木よ! ケンカなら素人だってできるんだよ。街中に行きゃいつでもやってやるわ! プロレスは! レスラーは! 練習した人間が、このリングで闘うんだよ! お前のケンカなんて誰も見たくねぇや! 新日本出てけ、オラ!!(※大歓声&大拍手)」

出典:新日本プロレス公式サイト


 二人はパンクラスで対戦したときより体力的には衰えているかもしれませんし、もしシングルマッチが実現しても同じような試合はできないかもしれません。

僕はそれでも二人の対戦がシングルで見たい。体力的には衰えても人間的な強さが全然違う。

 

プロレスラーってすごいです。毎日のように真剣勝負をし、お客さんやネットの向こうの視聴者を満足させないといけない。プロレスにはショー的な要素が強いですが、一流のレスラーはその中で自分の感情や信念を表現している。

ライガーvs鈴木戦はお互いのキャリアで何を積み上げてきたかを競い合う闘いになる。新日本プロレスの闘いとはそういった人間同士の闘いのことなんじゃないかと思います。

 

最後に

ライガーvs鈴木戦が実現するとしてどんな闘いになるのか、しっかり見届けないといけません。

しかしながらその先は?

ライガーさんが引退して鈴木みのるはどんな闘いを見せていくのか?

プロレスはまだまだ続きます、というより終わりがありません。

僕はまだまだ追いかけていきます。